2026年3月7日、リブート珠洲はJICA北陸の「地域理解プログラム」をサポートし、世界各国の博士課程留学生14名を能登・珠洲にお迎えしました。
本プログラムの目的は、能登半島地震からの復興過程を通じて、地域の特色や知恵を活かした持続可能な地域づくりを学ぶことです 。国土交通省によるインフラ復旧の最前線視察、伝統工芸「珠洲焼」の再生に懸ける想い、そして農業を軸としたコミュニティの再建。
震災という困難に直面しながらも、力強く歩み続ける能登の現場で、留学生たちが何を学び、何を感じたのか。世界各国の視点で未来の地域づくりを考察した、1日の視察の記録をお届けします。
1. 国土交通省による「道の復興」最前線の視察
ツアーは輪島方面から海沿いのルートで開始しました。
移動中、大きな地殻変動によって隆起した海岸線を目の当たりにし、自然の力の大きさを再確認。特に印象深かったのは、現在進行形で行われている道路の復興工事現場での視察です。
国土交通省(北陸地方整備局)の田中課様より、寸断されたインフラをどのように立て直し、持続可能な道づくりを進めているのか、専門的な解説をいただきました。留学生たちは熱心にメモを取り、自国の防災やインフラ整備との違いを考察していました。


2. 奥能登の文化と伝統を未来へ:珠洲焼「伏見窯」
続いて、珠洲の伝統文化に触れるため、珠洲焼の「伏見窯」を訪問しました。
震災によって甚大な被害を受けた窯元の現状や、その中で伝統を守り抜こうとする作り手の想いを直接伺いました。実際に焼き物の制作現場を視察することで、単なる「復興」ではなく、地域のアイデンティティである文化を「再生」させることの意義を深く学びました。


3. 震災の爪痕とこれからの地域づくり
農業を中心とした復興を目指す、珠洲市宝立町柏原(かしわばら)地区を視察しました。人口減少や担い手不足といった課題に対し、能登の知恵をどう活用して持続可能な地域へとつなげていくか、地元が取り組む地域再生ビジョンや農業体験などの取り組みについても触れ、一次産業が復興に果たす役割についても理解を広げることができました。


リブート珠洲より
世界各国から日本へ学びに来ている留学生の皆様が、能登半島地震からの復興を目指す「今」を真剣な眼差しで見つめ、対話を重ねてくださったことに感謝いたします。「能登の特色」や過去から受け継がれた知恵が、未来の地域づくりにどう活かされるのか。今回のツアーが、皆様の出身国の発展や、新たな視点を得るきっかけになれば幸いです。
【ご案内】
リブート珠洲では、団体・研修向けの「防災研修プログラム」を随時実施しております。現地での視察や地域住民との対話を通じ、生きた復興の形を学びませんか?
3月に入ったのに冬の荒れ模様です