
公益社団法人 信濃教育会(長野県)の研究調査部および総務・会計部の先生方に、リブート珠洲の視察研修へご参加いただきました。 被災地の現状視察に加え、地元の小中学校長先生との対話を通じて、教育者としての視点から多岐にわたる学びの感想をいただきました。
現地でしか得られない「五感」の学び いただいた感想の中で特に印象的だったのは、「現地に行き、五感を通して感じ取ることの尊さ」という言葉です。 被災した状況をただ見るだけでなく、そこで懸命に生きる人々の「覚悟」や、私たちリブート珠洲が伝え続ける「備えて生きていくこと」の大切さを、肌で感じ取ってくださいました。
予測不能な日々の中にある「希望」 視察当日の珠洲は、晴天から雷雨、そして再び青空へと変わる激しい天候でした。 しかし、その道中に見附島にかかる「希望の虹」に出会われた際のエピソードは、とても象徴的です。 「何気ない暮らしの中でも、予想もつかぬ出来事に出会う。そのような日々の中でも、いつも希望を胸に育み、力強く暮らしを創っていく」 この言葉は、私たち被災地の人間にとっても大きな勇気となりました。
教育の現場へつなぐバトン 今回の視察では、地元の宝立小中学校の校長先生とも連携し、震災下における学校運営の覚悟についても触れていただきました。ここでのご縁が、長野県の教育現場における「日常の備え」や「共に助け合う心」の育成につながっていくことを願ってやみません。

公益社団法人 信濃教育会 会長 大日方貞一さま
このたびは、珠洲までお越しいただき、また心のこもったご感想をお寄せくださり、本当にありがとうございました。
被災地の今を「自分ごと」として受け止め、言葉にしてくださったことが、現地で踏ん張る私たちにとって大きな励ましになっています。これからも、珠洲の現状と、ここに生きる人たちの思いをお伝えしていきますので、またいつか季節の違う珠洲にも会いに来ていただけたらうれしいです。