参加者の声

建設コンサルタント会社による能登半島地震被災地視察とヒアリング

被災地視察と避難所運営のヒアリングで学んだ復興への課題と防災の教訓

建築コンサルタント会社であるパシフィックコンサルタンツの社員の皆様が能登半島地震の被災地を視察するため、珠洲市を訪れました。午前中は大谷町や宝立町などの被災現場を熱心に視察し、復旧の進捗や課題を確認しました。午後には、宝立町各区長を中心に実際に被災した方から避難所運営や震災直後の生活についてヒアリングを行い、地域のつながりや防災対策に関する様々な情報を収集しました。

この視察は、パシフィックコンサルタンツ社がこれまで培ってきた防災や地域復興に関する専門知識を活かし、今後の社会貢献活動や復興支援に大きくつながるものと期待されます。パシフィックコンサルタンツ社の専権復興支援に貢献しようとする姿勢は非常に印象的であり、社員を珠洲に派遣したその先見性には驚かされました。

復旧が思ったよりも進んでおらず、被害の大きさを実感しました。また、大谷町の発災現場は、今まで見てきた九州の日田などと比べても大規模なもので、復旧が手付かずの現状を何とかできないのか、何とかしなければならないと強く思いました。
避難所生活・運営のお話も、事前の訓練やマニュアルがなくてもここまでできるのかと驚くとともに、「人」と「その繋がり」の大切さやすごさを感じました。
今回は本当にありがとうございました。またお目にかかる機会があることを願っております。(I.T.様)
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能登半島のリアルな現状を知る貴重な経験となりました。
被災現場や復旧・復興の状況だけでなく、被災者であり避難所運営の中核となった方の経験談は、今後の防災・減災対策を考える上で多くのヒントをいただいたと感じています。(N.K.様)

今回、被災者の方からじっくりとお話を聞くことができ、被災地支援ボランティアとは違って、災害発生直後から避難所解消までの地域の実態を理解することにつながりました。(O.N.様)

2月以来、8カ月ぶりに訪れることができましたが、まだまだ復興が進んでいない印象でした。改めて、迅速なインフラ整備が必要だと感じました。避難所運営の中核を担われた方の体験談では、経験した人にしか分からない課題や、意外と足りているものなど震災後の避難環境の実態を詳細にお話しいただき、今後の防災・減災に向けた知見を得ることができました。(N.S.様)

1月に報道を通じて被災の様子を知り、今回、初めてその地を訪れました。震災から10カ月近く経った現在もなお、倒壊した家屋や打ち上げられた漁船など、被災の爪痕が残されていることに驚かされました。
生活はどうにか維持できているようでも、かつての風景や人々の暮らしが元に戻る日は来るのか、いや、もしかしたらもう戻らないのではないか――そんな想いが頭をよぎり、地域を大切に思う方々の心情が痛いほど伝わり、胸が締め付けられる思いでした。
ツアーでは、宝立町の震災・津波被害や大谷町の土砂災害の現場を案内いただきました。今では道もつながり、瓦礫もある程度片付いていますが、当初はもっとひどい状況だったことが容易に想像できました。また、現場を案内してくださった篠原さんのお話も印象深かったです。例えば、

「地震が来た時、家はミシミシと音を立てながらゆっくり崩れていくもの。柱を支えようとしたが、危ないと思い妻を連れて仕方なく逃げた」
「震災直後の2、3日は、電気も通らず灯油の明かりを頼りに生活していた。4日目にようやく電力車が来て通電し、一安心できた」

など、非常に生々しい状況を教えていただき、その当時の緊迫感を感じることができました。被災の痕跡を見るだけでなく、そこでの辛い体験から現場の悲惨さを想起できることは、このツアーでしか得られない貴重な経験だと強く感じました。
後半には、避難所を運営された区長をはじめとする4名の方にお話を伺いました。水も電気も切れ、食糧も不足する中、いつ救援が来るかもわからず、その日をなんとかつないでいく――初めの数日間から2週間はまさに地獄のような環境だったと想像できました。しかし、その中でも「できることをやる」という強い意志で、各運営リーダーがゼロから避難所を創り上げていったことに胸を打たれました。
特に宝立町の避難所運営は、地域のつながりや各人材の強みを活かしたものだと感じ、その素晴らしさを実感すると同時に、もし同様の支えがない地域ではどうすべきか、避難所の在り方について深く考える機会となりました。
このツアーを通じて、想像するだけだった被災地の実情や課題をより鮮明に理解することができました。本当に貴重な経験をありがとうございました。
最後に、震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、一日でも早く元の生活が戻るよう、心より願っております。(J.Y.様)

はじめに、ツアーを企画いただいたリブート珠洲の皆様、およびヒアリングに快くご参加いただいた多田様、佐小田様、小白様、宮口様に、心より御礼申し上げます。
今回は宝立町と大谷町を中心に視察させていただきました。元日の地震から10カ月近くが経つ中、未だ復旧・復興に至っていない状況に大変驚きました。壊れた住宅や橋梁など、手付かずのものも多く、時が止まったような印象を受けました。
大谷町では、隆起した海岸の様子や水害による流木、土砂崩れの様子を目の当たりにし、自然のエネルギーの大きさを改めて実感いたしました。
同じ年に激甚災害が2回も発生するという未曽有の事態にも関わらず、ヒアリングに応じてくださった皆様が、当時の避難生活の様子を丁寧に、そして生き生きと語ってくださった姿が印象的でした。何より、被災直後からまさに粉骨砕身の思いで地域のために尽力された姿に背筋が伸びる思いでした。
今回のツアーで、東京で生活しているだけでは分からない被災地の様子が理解でき、かなり視野が広がったと感じています。また近いうちに珠洲市を訪れたいと思います。(Y.S.様)


この度は、リブート珠洲の復興支援ツアーにご参加いただき、誠にありがとうございました。皆様が熱心に被災地を視察し、午後には宝立町各区長とのヒアリングを通じて多くのことを学んでいただけたこと、大変嬉しく思います。皆様のご協力が地域復興への大きな力となり、感謝しております。またお会いできる日を楽しみにしております。

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