この度の豪雨災害では、多くの方々にご心配をおかけしましたが、珠洲市では復興に向けた取り組みが続けられています。これに伴い、9月26日から復興支援ツアーも再開し、ツアーコースの安全性も十分に確認された上で現在も催行中です。参加者の皆様には、安心して珠洲の現状を感じていただける環境が整っています。
「珠洲は今どうなっているんだろう?」「現地に行っても大丈夫?」と心配される方も多いと思います。そんな中でも、私たちは「今の珠洲を知ってもらうこと」が復興への大きな力になると信じています。
7月半ばから現在までに、行政視察や教育関係者、学生、自主防災組織、労働組合の方々など、700名を超える多くの皆様がツアーにご予約・ご案内をいただきました。こうして珠洲に関心を寄せ、現地に足を運んでいただけることは、地元住民にとっても大きな励みです。珠洲の現状を多くの方々にお伝えする機会をいただき、心より感謝申し上げます。
このツアーは、一般の観光ツアーとは違い、次のような特色ある内容で実施しています。
- ツアーガイドのリアルな体験:ガイドは、家屋が全壊した経験を持ち、避難所生活や仮設住宅生活を実際に過ごした被災者です。その生の経験を参加者の皆様に直接伝えています。
- 地元住民との交流:団体での参加時には、地元の区長会長や区長(自治会長)も語り部として参加し、震災後の地域の状況や復興への取り組みをお話しします。地元住民の皆さんの協力に、改めて感謝しています。
- 教育との連携:地元の小中学生も授業の一環としてツアーに協力し、珠洲の現状を知っていただくための学習の場を提供しています。
- 安全性の確保:珠洲警察署にも届け出済みで、安全管理が徹底されていますので、安心してご参加いただけます。
このツアーには、大きな目的が2つあります。
1つは、珠洲の今の姿を多くの方に知ってもらうことです。被災地の現状を自分の目で見て、地域が直面している課題や復興への努力を感じ取っていただきます。皆様の関心と支援が、珠洲の復興にとってかけがえのない力となります。
もう1つは、防災意識を高めることです。普段の防災訓練では学べない「現地でのリアルな経験」を通して、災害が起こった際にどのように行動すべきかを具体的に理解していただけます。被災者や地元の方々から直接聞くことで、災害時に何が必要で、どう行動するべきか、より現実的なイメージを持っていただけます。こうした経験が、今後の防災・減災活動の大きな財産になると考えています。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。そして、珠洲の今を知り、地域の復興への応援となるこのツアーに、ぜひお越しください。