震災前2023年12月:12,573人 → 2026年1月:10,332人で、2年少々で2,241人減少。減少率は17.8%と、奥能登4市町で最も高いです。
絶対数でも2,000人超が減っており、「5〜6人に1人がいなくなった」規模のインパクトだと示せます。
奥能登4市町の比較
石川県の住民基本台帳月報から、奥能登4市町(輪島市・珠洲市・穴水町・能登町)の人口推移をまとめてみました。震災前2023年12月と、2026年1月を比べると、次のようになっています。

| 市町 | 2023年12月 | 2026年1月 | 減少数 | 減少率 |
|---|---|---|---|---|
| 輪島市 | 23,118人 | 19,523人 | ▼3,595人 | ▼15.6% |
| 珠洲市 | 12,573人 | 10,332人 | ▼2,241人 | ▼17.8% |
| 穴水町 | 7,347人 | 6,619人 | ▼728人 | ▼9.9% |
| 能登町 | 15,187人 | 13,678人 | ▼1,509人 | ▼9.9% |
| 奥能登(計) | 58,225人 | 50,152人 | ▼8,073人 | ▼13% |
減少率が最も高いのは珠洲市(17.8%)で、「割合」で見ると奥能登の中でも人口流出が最も深刻というメッセージになります。減少数が最大なのは輪島市(3,595人)で、「人数ベースでは輪島、率では珠洲が最も厳しい」と整理できます。そして、能登半島地震から2年で、奥能登4市町あわせて「約13%減・8,073人減少」です。
時系列から分かること
2024年12月時点で既に4市町とも大きく減少しており、2024年→2026年にかけても減少傾向が止まっていないことが分かります。
珠洲市は2023年12月→2024年12月で12,573人→11,374人(約1,200人減)、そこからさらに10,332人まで減っており、「震災直後の1年で大きく減り、その後もじわじわ減少が継続」という構図が見えます。
コミュニティとしての「感じ」
お祭り、地域行事、サークルなどで「いつものメンバー」が5〜6人に1人欠けている状態なので、「顔を知っている誰かが必ず何人かいない」という感覚です。
商店やサービス側から見ると、売上や利用者が2割近く減るインパクトで、「かろうじて成り立っていたものが赤字ラインに落ちる」境目になりやすいと言えるでしょう。
それでも灯りを消さない人たちと、「通い続ける」意味
それでも、珠洲には、今も店を開け続けている人がいます。
壊れた家を少しずつ直している人、仮設住宅から畑に通う人、地域行事をせめて「形だけでも」と続けている人たちがいます。
人口統計だけを見ると「消えゆく故郷」と表現したくなりますが、現場に立ってみると、まるで逆の光景にも出会います。
震災前からずっと地域を支えてきた方々に加えて、全国からボランティアや二拠点居住者、復興支援のプレイヤーたちが出入りし、以前とは違うかたちのつながりが生まれています。
リブート珠洲は、「ここで暮らす人」と「外から通い続ける人」のあいだをつなぎながら、ツアーやプログラムを通じて“細いけれど切れない線”を増やしていくことを目指しています。
人口の数字は減っていても、人と人との関係人口を増やすことはできる、そのための仕組みづくりが、私たちの仕事だと考えています。
「5~6人に1人がいなくなったまち」で、なおも暮らしを続ける人たちと出会い、そこに自分なりの関わり方を見つける。そんな復興支援ツアーや防災研修プログラムの旅を、一緒につくっていけたらうれしいです。