珠洲市の魅力と歴史
石川県珠洲市(すずし)は、能登半島の最北端に位置し、豊かな自然が広がる町です。山と海に囲まれ、里山と里海が共存するこの地域には、古くからの独特な文化や習慣が息づいています。
珠洲市は1954年に、珠洲郡内の宝立町、飯田町、正院町、上戸村、若山村、直村、蛸島村、三崎村、西海村が合併し誕生しましたが、現在は過疎化が進み、本州の市で最も人口が少ない市です。2024年9月時点での人口は10,782人で、実際に在住するのは6,000~7,000人ほどと推測されます。
珠洲市の特産品には、縄文時代から続く「珠洲焼」、高品質な「珪藻土」、七輪、そして「天然塩」があります。珠洲焼は、無釉の焼き締め陶で黒灰色が特徴で、1970年代に伝統工芸として復活しました。また、珠洲は日本有数の珪藻土産地で、七輪の三大産地の一つとしても知られます。
観光地としても魅力的で、「見附島」や「禄剛崎灯台」が代表的なスポットです。珠洲市は日本海の暖流の影響で比較的温暖ですが、冬には降雪が多く、降水量も増加します。
2024年1月1日の地震:この日は、能登半島で観測史上最大規模の地震が発生し、マグニチュード7.6を記録しました。震源は能登半島の北端付近で、震源の深さは10kmと浅く、津波も発生しました。地震の影響で、沿岸部の隆起が確認されるなど、地質的な変化が生じ、強い揺れが地域全体に広がりました。