リブート珠洲

「珠洲は今どうなっているの?」「行っても大丈夫かな?」と、多くの方からお問い合わせをいただいています。被災地を訪れることに不安を感じる方もいらっしゃいますが、私たちは「今の珠洲を知ってもらうこと」がとても大切だと考えています。震災から半年が経った今、「リブート珠洲」を立ち上げ、「復興支援ツアー」を開催することにしました。

震災後の珠洲の街は、ひっそりとしてとても静かです。仕事や子育て、医療や介護を求めて、多くの人が珠洲を離れています。珠洲は人が少なくなり、お年寄りの割合が増えています。だからこそ、外からの助けや関心が復興には欠かせません。

地元の方々にとって、外からの応援は大きな励ましとなります。自分たちの努力が無駄ではないと感じることで、地域全体に希望が生まれ、復興に向けて頑張る力が湧いてきます。

このツアーの目的は二つあります。一つは、多くの人に珠洲の今の姿を知ってもらうことです。参加者の皆さんには、実際の被災状況を見ていただき、地域がどんな問題に直面し、どのように復興に取り組んでいるかを理解していただけます。

もう一つは、防災への意識を高めることです。実際の被災地を訪れることが最も効果的です。普段の防災訓練だけでは得られない「生の学び」がここにはあります。被災地の現状を自分の目で見て、現地の方々の声を聞くことで、災害が起きた際に何が必要で、どう行動すべきかが具体的に理解できるのです。珠洲の地で直接感じる経験こそが、今後の防災活動にとって貴重な糧となります。

「リブート珠洲」は、地元の人たちが中心となって進めているプロジェクトです。皆さんのご参加を心からお待ちしています。

リブート珠洲 代表 篠原和彦

ブログ記事:珠洲の未来を紡ぐ復興支援ツアー

ちなみに「リブート(Reboot)」とは、英語で「再起動」や「再スタート」を意味する言葉です。もともとはコンピューターの分野で、システムを再起動して問題を解決する際に使われる用語ですが、転じて広い意味で「再生」「新たな始まり」「やり直し」のニュアンスで使われることがあります。
たとえば、映画やテレビシリーズの「リブート」は、以前の作品を新たな視点や設定で作り直すことを指します。リブート珠洲も、災害からの再生や新たな取り組みを始める珠洲という意味です。

リブート珠洲はどうして生まれたのか

南洋幻想というブログがあります。能登半島地震に被災して避難所生活を綴ったプライベートなブログです。被災した珠洲のお話と前向きに歩む人々の様子が中心です。私やガイドの宮口がいっしょになってはじめたリブート珠洲はどのような経緯をたどって生まれたのか。ご興味がある方はどうぞお読みください。南洋幻想ブログ

「被害を受けた珠洲、でも能登の美しさは変わらない」南洋幻想ブログで宮口さんを取材した記事です。