今回は、阪神淡路大震災を経験されたNTさんが、能登の復興状況を確認するためにツアーに参加されました。NTさんは「能登の復興が遅すぎる!」と感じられ、現地の様子を一度自分の目で確かめたいとの思いから、今回の復興支援ツアーに参加されたそうです。
ツアー中、NTさんは鵜飼にある「キリコ倉庫」を訪問されました。そこで、「祭りという文化は絶やしてはいけないんです。故郷のお囃子を聞くと涙を流す人もいるくらいですから」とお話しされました。
NTさんは、この文化の大切さを改めて感じ、「能登の人にとって、祭りは故郷に帰るきっかけであり、地域のコミュニティを維持するためにも非常に重要なものだ」と強く実感されたとのことです。また、ツアーの参加費の一部が「宝立七夕祭り」の復興に役立てられていると知り、参加して本当に良かったと感じられたそうです。
さらに、珠洲市の中心部にあるギフトショップで、NTさんは地酒「初桜」、揚げもち、そして魚醤「いしり」を購入されました。夜は宝立町に宿泊され、お寿司屋さんとラーメン店の両方に足を運ばれたとのこと。「買って応援、食べて応援」を通して、町の活性化に少しでも貢献できたことに満足されたご様子でした。
ツアーの途中では、災害ゴミの集積場や飛び出たマンホール、大きな地割れが発生している港も見学されました。NTさんは、「こんなにひどい状態になっているとは思わなかった…」と驚かれ、阪神淡路大震災で震度7を経験した時の恐怖が蘇ってきたそうです。「立っていることさえできなかった」と当時を振り返りながら、現地の人々が感じた恐怖にも強く共感されていました。
また、今回の線状降水帯による水害の影響で、ツアーの実施が心配されていたとのことですが、現地を訪れた際、上戸町の水害の爪痕を目の当たりにされました。NTさんは「地震も大変だったけど、洪水はまたひどいね」と語り、洪水による被害の大きさにも驚かれたそうです。
ツアー全体を通して、NTさんは「現地の皆さんが一生懸命復興に取り組んでいる姿を見て、とても心強く感じた」とおっしゃっており、「これからも応援していきたい」と、復興への支援を続けたいという思いを強くされたとのことです。
この度は、リブート珠洲の復興支援ツアーにご参加いただき、誠にありがとうございました。皆様の温かいご支援が、珠洲の復興に大きな力となっております。これからも地域の発展を応援いただければ幸いです。