富山から復興支援ツアーにご参加いただいた教育関係者さまご一行から頂いたツアーの感想をご紹介します。写真は岩を飯田港から富山、新潟に運ぶ海上輸送。クレーンが動くたびに船体が左右に揺れます。
来年の修学旅行の実地踏査として、富山の教諭の方など5名がご参加されました。被災地の状況を直接見て「言葉がない」と感じるほどの衝撃を受けられました。被害は自分たちの想定の範囲を超えており、「あー、あー」と倒壊家屋や地割れなど訪問場所で声が漏れていました。
印象的だったのは、復興が「全く終わっていない」と感じられていたことです。訪れた場所の多くは未だに被災の爪痕が残り、復旧作業が続いている状況でした。避難所の本部長から被災当時の避難所運営についての話を聞く機会もありました。避難生活の厳しさや、運営に携わる方々の苦労が伝わり、被災者支援の重要性を再認識されました。
また、被災者によるガイドは、地域の人々がどのようにして復興に取り組んでいるのか、具体的な現場やエピソードを交えた話は、参加者全員にとってとても有意義でした。
ツアー後、富山の教育関係者さまご一行は、修学旅行として学生たちをこの地に連れて行くことの意義について話し合い、震災の現実を直に見聞きすることが、未来を担う子供たちにとって大きな学びとなると認識されている様子でした。
被災地を訪れることは、一部では「ダークツーリズム」として捉えられることもありますが、軽々しくその言葉を使うことはできません。実際に現状を目の当たりにすることで、震災の現実と向き合う重みを感じました。
復興支援ツアーは被災地の現状を直接見て学ぶ貴重な機会も提供しています。富山の教育関係者さまのように、未来の修学旅行を計画される方々にも、ぜひ参加していただきたいと思います。珠洲の現状を知り、復興支援で珠洲の未来につなぐ、重要性を共に考える時間を共有できることを心から願っています。