2024年9月21日から22日にかけて、珠洲市は線状降水帯による記録的な豪雨に見舞われました。これにより、大雨特別警報が発表され、珠洲市では甚大な被害が発生しています。1000年に一度といわれる、24時間雨量は輪島市で400mmを、珠洲市で30mmを超え、観測史上1位となりました。珠洲市の1時間当たりの最大豪雨は121mmという観測史上最大の降雨量を記録し、住宅の倒壊や河川の氾濫による浸水被害が各地で確認されました。特に若山町では、裏山が崩れ住宅が倒壊し、1人の方が亡くなり、少なくとも6人が行方不明となっています。
能登半島は山が低く、すぐ海が迫っているため、小さな川が多く存在します。記録的な雨が降ると、これらの小さな川の上流部が土砂で埋まってしまい、行き場を失った大量の水が平野部へと流れ込んだのです。今回の水害はまさにこうしたことでも、川の氾濫や浸水被害が広がりました。この地域特有の地形と線状降水帯という気候条件が重なり、甚大な被害をもたらす結果となりました。
この豪雨被害は、2024年1月に発生した能登半島地震による被害からわずか9か月後のことで、復興が進む中で再び大規模な自然災害に見舞われたことになります。被災地では地震の被害から立ち直りつつある中、今回の水害によってさらなる復興の必要性が増大し、住民の生活は依然として困難な状況にあります。しかし、私たち住民はそれでも復興への歩みを決して止めることはありません。今後ともどうぞご支援のほどよろしくお願い申し上げます。